Peace Ex Piece

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鳩とオリーブの葉、付け加えるとするなら人間か 第24話 平和とはなんだ? と問いかけるこの物語

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本作品の内容はフィクションです。
登場する人物・団体・地名等は架空のものであり、実在する人物・団体等とは一切関係がありません。

また本作品には過激な表現が含まれておりますが、犯罪にあたる行為など実際に行われますと、刑法により厳重に処罰されますので絶対に真似しないでください。

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第24話  平和とはなんだ? と問いかけるこの物語

 

 ここは、ジェット機の機内。目をつぶって考える。今まで起こったこととこれから起こることについて。

 光一「ただの保母さんだったのになぁ~」

 独り言に付き合ってくれる人は、もう……いない。

 光一「いや……最初っからただの保母さんじゃなかったけど……親もいないし……変な能力だってある」

 でも。

 光一「保母さんでいたかった。園児達に囲まれてさ咲希もいて園長先生がいてさ。たまに博士の元に顔だしにいく。それでよかったんだけどな」

 ゲイシーと戦ってから変わってしまった。

 光一「助けようと思ったことが間違いだなんて思いたくない」

 力に頼るようになった。あったら使いたくなるもんなのかな……。趣味として使ってたし。

 光一「どうしてそんな趣味として使ってたかって聞かれたら俺は、俺にしかない力で俺にしか出来ないことがあるかもしれないから使ってたって答えるんだろうな」

 特別になりたかった? いやどうなんだ。普通でよかったんじゃねぇのかよ。俺さんよ。

 光一「……。ユウトには最初、物凄く腹が立ったっけ」

 あの時、もうすでに俺は、咲希のことが好きだったんだな。好きな女の子の目の前であんなことされたら誰だって腹が立つ……っと思う。

 光一「大衆心理なんてわかんないけどな……。ユウトはカッコいい男に憧れてたんだっけ。珍しいやつだなって思った。かなり意味を履き違えてたみたいだけど。俺のこと先輩って呼ぶようになって仲良くなって。いいやつだなって思った。全然悪いやつなんかじゃなかった」

 一つのことに一生懸命な姿は、かっこよく映るもんだぜ。悪いやつと言えば。

 光一「ジャック……。永遠の争いが人を強くし、永遠の平和が人を弱くするなんて本当に思ってたのかな。怖いやつだと思ったけど信念ってのがあった。きっと悪いやつじゃない」

 ジャックの言葉は鋭く俺の心に突き刺さった。本心で言った言葉の数々なのだろう。

 光一「でもジャック。戦いは良くないよ。戦争を正当化するもんじゃない。だって平和だったら子供が親を埋蔵する。戦時だったら親が子供を埋蔵するんだ」

 いいわけないじゃないか。

 光一「戦争を語るには身分相応じゃないけど良い戦争も悪い平和もあったためしがないんじゃないか。あっても俺は最も正しい戦争よりも、最も不正な平和のほうが好きだよ。まぁこの例えは嫌いだけどさ」

 ガラハッドとも戦った。

 光一「今度会ったら騎士道について聞きたいな。話し合いの余地なんかなかったけどガラハッドはきっと俺を試していたんだよな」

 学んだことは。

 光一「それが正当な怒りであっても、怒りは何も生まないばかりか、自分から生命力や情熱や精神的平和を奪ってしまう。ご都合主義的な展開だけど兄貴が出てこなかったら間違いなくやられてたな。手加減するとも思えないし」

 剣技でも心意気でも負けてた。

 光一「二人とも強かったしカッコよかった。何よりも外国人っぽい名前だ」

 昔っから外国には憧れを持っていた。

 光一「この国の平和も、他国がまた平和でなければ保証されないんだ。この狭い相互に結合した世界では、戦争も自由も平和も全て連帯してる。だから自分の国だけ好きじゃダメなんだ。愛国者ってのは、自分のいる国が他の国よりもいいって勘違いしてる人達のことだろ?  メリットとデメリットを考えなきゃダメだ」

 多角的な見方をしなくちゃいけない。

 光一「俺の好きな国は、自由の国だね。平和と自由を別にすることはできない。なぜなら、自由でなければ誰も平和でありえないからね。俺のいる国は、和の国だ。戦争をしないと誓った自衛の国だ。でも殲滅兵器に幾度となく怯えた過去を持っている。一度はその殲滅兵器を落とされたことがあるらしい」

 調べたことだから知ったかぶりなんだけどな。それでも自分のいる国には興味がある。

 誰に語りかけているわけでもないのに独り言を続ける。

 光一「爆心地より約半径500メ-トルの致死率は99.7%の威力だったらしい。そこから調べるのをやめた。唐突に吐き気がやってきたからね。そんな兵器が長期に渡って開発されてきたんだ。この世界では……」

 嫌な話だ。

 光一「その兵器を保有している国はたくさんあった。最大級の兵器を保有してたのが自由の国だ。皮肉すぎだろ。笑えてくるね」

 なんでこの話をしてるんだっけ?

 光一「その兵器の存在を消し去った元凶の元に向かってんだからね。俺さん」

 さっきから震えが止まらない。奥歯がガチガチと音をならしている。

 光一「喋ってないと狂ってしまいそうなんだよ。兄貴」

 たったの一個人の若者が歯向かってはいけないこともわかっている。

 光一「逃げ出してさ。帰りたくなっちゃうんだよ」

 臆病風が吹いている。ダメだ。気合いで負けたら勝てるものも勝てない。けれど冷静になればなるほど無理ゲーなのがわかる。

 光一「なんで俺なんだよ。不幸にも程があるだろうが。俺だって幸せになりたいよ。好きな人と結婚してさ。子供産んでもらって二人で育ててさ。愛を育んでその愛を子供に教えてあげるんだよ。毎日が笑顔の連続で……」

 プルルルルルルルルルル。

 着信だ。

 光一「美姫? 」

 こんな時に……。平然を装わなくちゃな。嘘八百を並べ立てるか。

 光一『もしもし』

 美姫『どこにいるの!? 起きたらベンチに寝てるし……わけがわからないよ』

 光一『あーごめん。急用が入ったんだよ。美姫は……いきなり気絶しちゃってさ』

 うへー。ちゃんと後始末くらいしてよ園長先生。まぁ起きるまではガラハッドあたりが美姫を見守ってくれてたんだと思うけどさ。

美姫『無責任だよ! 』

 光一『返す言葉もございません』

美姫『日常生活で気絶なんてありえないよ? 何が起こってるの? どこにいるの?』

 光一『美姫は俺が力持ちなの知ってるでしょ? 遊園地の事件みたいなことが起こりそうなんだ。誰かが止めなくちゃならない』

美姫『……。誰かが……でしょ? 行かないでよ。誰かに任せておけばいいじゃない』

 光一『例えが悪かったね。俺じゃないと止められない。だから行くんだよ』

美姫『行ってこうくんがケガしたらどうするの! 帰ってこなかったらどうするの!』

 光一『ケガしたら美姫が手当てしてよ。帰ってくるから大丈夫』

 そんな保障はどこにもない。

美姫『絶対帰って来てね。もう大切な人がいなくなるなんて耐えられない』

 赤髪さんのことか……。

 光一『わかったよ。てか心配しすぎだから』

美姫『もう泣きの演技が上手くなったなんて言われなくないの』

 光一『女の子を泣かすのはカッコ悪いからね。そんなことにはさせないよ。そろそろ目的地に着く。切るよ』

美姫『待って!』

 プツっ。通話を切った。

 

 光一「もう二度と泣かせるかよ」

 

 とんだ役者だね。

 

平和とはなんだ? と問いかけるこの物語2

 

 離れの孤島に着いた。施設への道のりは目立った攻撃を無くして到着した。

 そこからも順調。次々と壁を大剣で破壊し先に進んでいく。

 気になったのは壁に書かれたマーク。あれは殲滅兵器のマークじゃないか。ってことはこの壁すべてシェルター並みの防御力を誇るのかよ。殲滅兵器ですら防ぐであろうシェルター。その防御を破壊しながら進む。

 光一「俺も大した化け物だけど博士の剣も大概じゃねぇか」

 最新技術恐るべし。これで合金で車作ったらシェルター突っ切れるんじゃね? 

 光一「帰ったらお願いしてみようかな」

 なんか兄貴が好きそうだなって思った。

 光一「てかもう統合されてるからそう思ったらそうなのか」

 不思議な感覚だ。なんでも出来そうな気がする。

 

平和とはなんだ? と問いかけるこの物語3

 

 「待っていたのよ」

 壁をぶち壊して進んだ先に男女二人がいた。

 光一「終わりにしよう」

 二人を見たとき直感した。

 「息子がここまで成長するなんて親冥利に尽きるわね」

 女が口を開く。男は閉じたままだ。

 光一「お父さん……お母さん……何がしたいんだよ」

 そしてなんで二人とも俺に似てるんだよ。

 「ねぇ光一は平和について考えたことあるかしら」

 光一「急になんだよ」

 「この世界はおかしいと思わない? 少しでもおかしいと思ったのなら変える権利があるわ。だけどおかしいのは結局人間なのよ。光一は、豚や牛の命乞いに耳を貸した事ある?」

  俺は、食べただけだ。

 「人間って欲深いって思わない? 何も与えもしないくせに欲しがる人が大半。罪深いって思わない? 正義を崇拝し他人を恨んでも自分を恨まないのよ?」

 俺も幾度となく思ったことだ。

 「中絶は知ってるわね? 命をさえも知らない存在の命を奪いどうして生きていられるの? どうしてそれが許されるの? 人権がないから? ふざけてると思わない?」

 それも思った。

 「動物愛護? 笑わせてくれると思わない? 肉をむさぼり食うのは人間よ? 地球温暖化? 星を救う? 火を主に扱うのは人間じゃないかしら」

 矛盾の存在が人間だ。正義なんてどこにもありはしないのかもしれない。てかもう正義も悪もわからない。

 光一「正論だ。でも普通に生きてく上でそんなこと考えなくちゃダメか? 人間を善悪で区分けするなど愚かなことだと思う。人間は魅力的か退屈かのどちらかでいい」

 「賢いわね。でも誰かが考えなくちゃ人類は進歩しないわ。無理矢理にでも進まないと矛盾を抱えた人類は、人類による戦争で絶滅するわ」

 くそっ! 今まで人類が絶滅しなかったのは運が良かったなんて言い方だ。でもわかってしまう。殲滅兵器所持国同士が戦争したら星が持たないだろう。

 「だから私たちは殲滅兵器を消したのよ。地球外生命体のワープシステムを使ってね。そして星の莫大な電力で開発した人類進化システム。後者は光一も使用してるわよ? 最小サイズのAI(人工知能)があなたをサポートしてるのよ。使えば使うほどあなたの力は、進化していくわ。けどそのAIは人口知能とは名ばかりの人口無能なのだけれどね。演算処理が得意で人を知れば知るほど強くなる。その代わりに心が宿ることはないわ。ただのナノマシンよ。そこに殲滅兵器のエネルギーが注がれているわ。戦争の兵器の開発ばかりに目を向けていたら人類は進歩しないのよ」

 俺の力は魔法ではなく科学。卓越した科学は魔法と区別がつかない。プログラマーの最上位がウィザード(魔法使い)と称される由縁だ。

 「AIは使い勝手が良いのだけれどね。全世界の電波ジャックにも使ってみたのだけれどそんじょそこらのハッカーくらいなら封殺出来るわね」

 博士も解除出来なかった……。

 「ただAIには善悪がないのよ。正解を導くのは1秒もかからないのだけれどね。ただ人間はAIと世界とって必要ないわ。それは世界を滅ぼす可能性が圧倒的に高い生物は人間だからよ」

 だろうね。

 「AIの導く正解はどの分野においても的確よ。あー違ったわ。哲学、心理学など使いこなせない分野はまだまだあるわね。私が理解してあげないからかしら。ただ兵器としては、殲滅兵器に勝るものがあるわね。ハッカーのアシストとして使うなら驚異よ。パスワード、ファイヤーウォールは幾重にも防壁を重ねてウイルスまたはハッキングを防ぐじゃない? 例えばパスワードは0.000000001秒ごとに変わるとかかしら? こんなものは演算処理が大好きなスーパーコンピューターなら一瞬で解除出来るわ。まぁたくさんあるのだけれどそのハッキングの全てを学習したAIが世界に牙を向いたら電子機器は間違いなく復旧不可能になるわ。ロボットを何機も扱えるのよ? 電波ジャックの余地が介在しない端末は壊してしまえばいい」

 もう時代はそこまで来てるのか……。

 「与太話が長くなってしまったわね。だから私たちは人間を強化しようと思ったのよ。わかってくれるかしら? ただ人間は人間の手で平和を掴み取らないといけないのよ。あなた? 私の息子への演説どうかしら?」

 隣の男に女が話しかけた。

 「話が長いよ。光一がこんなに大きくなった祝いにしては……な。中弛みは良くない。光一がこの話に興味なかったらどうする?」

 女は、目を伏せて話を聞いていた。口を開く。

 「そうね。なら光一が興味ある話をしようかしら。何が聞きたい?」

 決まってる。

 光一「どうして俺を捨てた」

 以前より決めていたことだ。会えたら話を聞いて一発ぶん殴って……仲直りする……。

 「あーそんなことね。資格がないからよ」

 そんなこと……だと!

 「私たちは親であったらダメなの。気づかない?」

 何をだよ……。もしかして……いや。あり得ない。

 「似ていない? 私たち」

 まさか……。そんなことが。

 光一「あり得るわけが……」

 どうして兄貴と俺が生まれながらにして不自由だったのか。

 「私は隣にいるあなたのお父さんの妹だから似ているのよ」

 光一「インセスト……」

 親族関係にある者による行為をインセストと呼ぶ。人類の多くの文化で禁忌扱いされるが、この現象のことをインセスト・タブーと呼ぶ。

 「産まれる子供は血が濃くてね。多くの場合、アルビノが発症する。光一のお兄ちゃんのそれに当たるわ。長くは、生きられなかった」

 アルビノとは、先天性白皮症(せんてんせいはくひしょう)、先天性色素欠乏症、白子症などの呼称がある。多くの国で差別される。主な症状はほとんどの場合、視覚的な障害を伴い、日光(特に紫外線)による皮膚の損傷や皮膚がんのリスクが非常に高い。体が白くなるから白子症。ふざけるなよ……。がんのリスクに、よって長くは生きれない可能性が高いのに差別される。俺の許せない差別問題の一つだ。

 「光一はね。心臓だけが弱かった。だからお兄ちゃんがドナーになったのよ。お兄ちゃんは、黒色が好きだったわね」

 兄貴が黒に固執してたのはそんな理由があったのかよ。

 「光一は、健康体だわ。それとね捨てた理由は、もう一つあるの。能力を成長させて欲しかったのよ。捨てた親に復讐するためにね。でもそうはならなかった。お父さんが拾って育ててしまったのよ」

 光一「お父さん……?」

 「光一にとってはおじいちゃんね。仲良くしてたじゃない」

 光一「博士がおじいちゃん……」

 思えばおじいちゃんっぽいことたくさん言ってたな。

 『パパなどと呼ばせて! こんな大人に育つなんて誰が想像すると言うんじゃ! じいちゃんは悲しいぞい……』

 少しひねくれ物に育ってしまったけど博士は最高のじいちゃんだよ。

 「何も聞いていないのね。お父さんは気づいているでしょうね。血液検査ですぐわかるもの。お父さんなら各所の手続き改ざんくらい当たり前のようにやるわ」

 ずっと親の手がかりがそばにあったのかよ。

 「やっとわかったかしら。光一がKeyなのよ。平和への扉を開けるためのね。だから手を貸しなさい」

 どうやら……。

 光一「仲直りは出来そうにないな。そして一発じゃ済まなそうだ。殲滅兵器に代わる兵器が目の前にあるなら俺がぶっ壊す」

 そのために来た。悪に加担しに来たわけじゃない。

 「そういうと思ったわ。光一の考えは手に取るようにわかるわよ」

 光一「もう話すことはない。あんたらはただの悪人だよ!」

 インセストは法律で縛られていないが結婚は、出来ない。

 光一「子供の事を考えもしないでインセストした時点でそれは間違いだ! 結果的に兄貴は、いなくなった! 俺は兄貴のおかげでここにいる! だから……成すべきことを成す」

 大剣を構える。巨悪を断つために。

 「わかりあえるなんて思っていないわ。欲しいのは育った力のみ」

 光一「それが親が子供に言うセリフかよっ!」

 

 「あなた……いいわよね」

 「ああ……。止められるなんて思っていないさ。実の息子だろうと」

 

 音を立てて大剣が俺の手から落ちる。

 体が重い。

 光一「どういうことだよ。能力が発動しない!?」

 「人の上に立つ人はね。良くお前の考えは読めるなんて言うけどね。それは予測してるんじゃなくて思考を指定してるだけなのよ。まぁ今回の場合は最初から勝ちが決まってるんだけどね。能力を開発したのは私たちよ? 解除くらい出来るわ」

 マジかよ……。これじゃ……。

 女が懐から銃らしきものを取り出した。銃口を俺に向け引き金を引いた。

 カチッ。パァン。

 光一「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 太ももが焼けるように痛い。

 「うるさいわね。あなた、外しちゃったわ。お願い出来るかしら?」

 「あぁ。これも平和のためだ」

 何が平和のためだよ。

 痛みで視界が霞む。

 これは万事休す……か。助けは確実にこない。俺の強運もここまでかよ。今まではご都合的な展開が助けてくれたけど。

 

 カチッ。 

 

 やけに静かだな。

 死に際ってことか。

 人間ってのは、落ちるなどの臨死体験によって脳が覚醒する。研ぎ澄まされる。

 外国の技で発勁ってものがある。落ちる動作を高速でしゃがむことによって補い臨死体験中に一撃見舞うものだ。火事場の馬鹿力をいつでも使えるが相当な鍛練が必要である。

 そしてリミッター解除中は、走馬灯が見えるというがあれは、人間は産まれてから今まで全ての記憶を保有している。その忘れてた記憶が舞い戻ってきているだけだ。

 目を瞑ると俺にも見えるよ。

 たった一人の女の子が……。

 最後に俺も恋愛脳だなぁ~って思う。

 一途ってさ……良いことだと思わないかな。

 複雑だね。やっぱ恋愛は、俺には向いてないな。

 

 パァン。

 

  世界は、変わった。全世界に光の洗礼は降り注いだ。武器を触ったことがあるものは、能力は発動しない。ただ人間がより効率的に動けるので技術は進歩するだろう。

 ただ能力は新たなる武器になる。

 平和とはなんだ? と問いかけるこの物語は、新たなるステージに移行する。

 ピースの正体は?

 悠愛は、どこに?

 etc.

 謎を多く残したまま……。

 

 著者:Peach

 

平和とはなんだ? と問いかけるこの物語EX

 

 

 あの人がいない。

「どこにいるの……こうちゃん」

 保育園に行ってもいない。

 「園児達が心配してるよ……私に会いたくなくても園児に会いにきてよ……」

 子供が大好きなあの人がこない。

 「好きだよ……。こうちゃん……」

 

 

 遊園地にきた。

 「帰ってくるっていったじゃない!いなくならないっていったじゃない! こうくん……」

 遊園地って笑顔で来る場所だよね。

 「約束を破るなんてカッコ悪いよ……。こんなんじゃ仕事に支障がでちゃうって……」

 貰ったマフラーを握りしめた。

 「このマフラー。誰と一緒に巻けばいいの……? こうくん以外は考えられないんだよ。好き……」

 

 

 あの人の家に来た。もちろん灯りはついていない。

 「家にもいないってどう考えてもおかしいよ……」

 そんなに私のことが嫌いなの?

 「私のいないところに行きたかったのかな……。ごめんなさい……」

 

 

 専門学校にきた。ピアノが置いてある。

 「こんなことになるなんて誰が想像したの? 喋ってくれなくなって……毎日、涙こらえて……」

 あんなに私に幸せをくれた人がいない。

 「あの日以来、笑顔見せてくれなかったね。こうちゃんがいない世界なんて嫌だよ……」

 

 

 戦闘後で閉鎖中の遊園地にきた。

 「あの時はかっこよかったな。こうくんが助けてくれなかったら今の私はいないんだよね……? 恩なんて返しきれない……」

 あの時はビックリした。

 「助けてくれたのがこうくんで良かった……。会えてよかった……。それなのにいなくならないでよ……」

 

 

 イルミネーションツリーの前にきた。もう雪が積もっている。

 「綺麗だね……」

 雪がちらちら降っている。その雪が私に降り積もる。

 「何時間たったかな? わかんない」

 ここにはくるはずがないのに。

 知らずにあの人の独り言がうつっている。 

 「カップルって似るらしいよ。カップルになれなかったけど……」

 ここはあの人が私に思いを伝えてくれた場所。

 「私がこんなに泣き虫だっただなんて初めて知ったよ」

 雪が降り積もる。

 「寒いね。きっと罰なんだね……」

 他人から見れば男をもてあそんだ悪女に違いないよね。

 「寒い……。ねぇこういう時、ドラマだったら想い人が現れて暖めてくれるんじゃないの?」

 現実はそう甘くない。

 「知ってたよ。現実が甘くないなんてわかりきってること……」

 もうどうしたらいいのかわからない。

 

 

 「こうちゃん……」

 

 

 「こうくん……」

 

 

 「もうどっちで呼べばいいかわからないよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

 

 

 See the next chapter. 

 

 

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